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こじか好きなセリフを語る

突然だけどこじか(こどものじかん)が好きなので、列記していく。

改行、スペース、吹き出しをまたぐ箇所等に必要に応じて読点や句点を補っている。

三年生

確かにやった事は悪い事だ。でも、おまえはいい子だ!

5時間目(1巻)より、青木先生

文脈:友達をいじめた担任に復讐した件について新担任からの言葉。

コメント:多分、りんちゃんに対する「お前はいい子だ」は作品の根幹。

 

ごめん、先生が悪かった。一発、殴るなり蹴るなり好きにしろ。そのかわり、明日から元通り恨みっこなしだ。

14時間目(2巻)より、青木先生

文脈:いたずらばっかりするりんちゃんを無視しちゃったことについて。

コメント:謝れる先生、生徒と同じ目線でいいよね。こういう流れがあるから、後述の「九重が俺を先生にしたんだ」があるんだよな。

 

「おはよ♡」

「ん…おはよう」

14時間目(2巻)より、りんちゃんと青木先生

文脈:前述の仲直りの翌日の会話。

コメント:早くも関係性が特別になりすぎてる!

 

憎んでも余計に苦しくなるだけよ。許すことができないなら忘れるの。

19時間目(3巻)より、秋さん

文脈:若い恋人の心の傷を労る様子。

コメント:こういうテーマ、作品によって色々あるけど、きちんと考えて一つの答えを与える作品は偉い。

 

 

「こわい先生…」

「かっ…かっこいい♡」

「……」

20時間目(3巻)より、美々ちゃん、黒ちゃん、りんちゃん

文脈:青木先生が研修で、初めての白井先生の授業について。りんちゃんは多分青木先生のこと考えてる。

コメント:同じやり方について、受け止め方が違うこと、ベストな教育なんてないことがわかるね。

 

 

…先生が…私の相手をしてくれるのは子供だから…。先生が私を相手にしてくれないのも、子供だから…

20時間目(3巻)より、りんちゃん

文脈:本気の「せんせー大好き」を本気扱いされずに流されたあとの話。

コメント:まあ、この時点で本気にしても、その方が問題だしな…

 

 

誰かと仲良くなりたい時は、まず自分から相手に優しくしてあげること!

21時間目(3巻)より、宝院先生

文脈:上記のあと、恋敵でもある宝院先生に相談したりんちゃんに対して。

コメント:宝院先生、いい先生だよね…。この言葉を正面から受け止めて実践できるりんちゃんもいいよね。

四年生

…もしあの時、あの子が隣りにいたら。私はどんな人間になっていたかしら。

25時間目(4巻)より、白井先生

文脈:自分(先生)が馬鹿にされたことで全力で怒ってくれる黒ちゃん(生徒)を見たときのモノローグ。

コメント:ずっと先に「色んな人の昔が今の子供なんだ」というセリフがあるけど、大人だって完璧じゃないし、子供だって常に間違うわけじゃない。この作品の重要な大人と子供の関係の一つが白ちゃん黒ちゃんだよね。

 

…私は醜くて弱い女の子よ。でも先生は…弱い私や醜い私を見ても逃げない。逃げないで全部、受け止めてくれた。だから…私も先生を信じる。先生がどんな人間でも私は先生のそばにいる……!

27時間目(4巻)より、りんちゃん

文脈:なぜ青木先生に尽くすか黒ちゃんに問われて。

コメント:覚悟決まりすぎだよりんちゃん。あと、自己評価が低いのも一貫してるんだな。

 

…もう私の前で、無理に笑わなくていいからね。

28時間目(4巻)より、美々ちゃん

文脈:寝込んだりんちゃんのお見舞いに来たら、りんちゃんの弱い部分に触れてしまって。

コメント:りんちゃんの弱さをどうするかは親友二人と青木先生が物語から与えられた課題だよな。

 

いつか必ずきみのことを理解して愛してくれる人が現れる。だから、それまでがんばるんだよ。

28時間目(4巻)より、レイジ

文脈:上記の直後、一瞬で美々ちゃんの抱える課題を見抜いたレイジ。

コメント:後の「痛みを知る者だけが、その人を救うことができるわ」につながる

 

だから、2度と自分を「醜い」なんて思うな。

29時間目(5巻)より、黒ちゃん

文脈:りんちゃんに向けるモノローグ。

コメント:逐次コメントつけててようやく分かった。28・29話は親友二人がりんちゃんを守る決意を固める話なのか。

 

…先生…どんなに私が黒くなっても、私のそばにいられる…?

30時間目(5巻)より、りんちゃん

文脈:子供には無垢であって欲しいという先生の発言を聞いて。

コメント:「黒くなる」ってのが明確に出たのここからだっけ。絵の演出が素晴らしい。

 

大人の…オレたちの都合なんか考えなくていいから、九重の本当の気持ちを言ってごらん。

35時間目(5巻)より、青木先生

文脈:親権問題で大人たちが喧嘩するなかで。

コメント:「子供は無意識に大人の期待に答えようとする」という話は作品通じてちょいちょい出てくるので、それを大人の先生からやめさせるシーン。りんちゃん親権問題の中で、青木先生だけがりんちゃんの選択に委ねようって言ったんだよな。そりゃあ信頼されるわ。

 

「先生。だいすき!」

「オレもだ」

35時間目(5巻)より、りんちゃんと青木先生

文脈:前項の決着後。

コメント:これまで、恋愛的な意味とそうじゃないすれ違いを繰り返してきたけど、この辺からもう二人の間ではそれ以上の絆が芽生えてるから、一周回ってすれ違いじゃなくなってるんだよな。

 

子供が…たとえ、家で何か嫌な事があっても学校にいる間だけは楽しく過ごせる。そうしてやるのが担任ってもんでしょう!?

37時間目(6巻)より、宝院先生

文脈:九重家庭問題がヘビー過ぎて、他の生徒との応答にも影響が出てる青木先生に向かって。

コメント:宝院先生、本当にかっこいいぜ。

 

ありがとう、この学校に、私の所に来てくれて。先生はダメな先生じゃないよ。

41時間目(6巻)より、りんちゃん

文脈:4年生ラスト。クラス替えは2年に一回なので、担任じゃなくなるかもしれない。前半2年分の集大成のシーン。

コメント:3~6年生の4年間だから、境目でがっつり山場作ったのか…こういう記事書かないと気づけ無いもんですね。

 

私は、私を育て直す。

42時間目(6巻)より、白井先生

文脈:問題のある家庭で育った先生の転換点。

コメント:「色んな人の昔が今の子供なんだ」ってやつは作品のテーマだと改めて気づいた。

五年生

いや~~~ッ。サイテーー!! 犯罪よ京太郎!!

45時間目(7巻)より、宝院先生

文脈:眠ってる青木先生にキスしちゃったことについて。

コメント:生徒にしっかり慕われてるのがわかるシーン。あと、「禁酒」のお習字が面白くて。

 

オレはね、人のことも自分のことも大切にできる人間になって欲しいんだ。九重にも、おまえをいじめてる子にも。だから、罪は罪でちゃんと反省して、不当な扱いには全力で抵抗するんだ。

49時間目(7巻)より、青木先生

文脈:りんちゃんがいじめをガマンしようとしてることについて。

コメント:5年生冒頭のこれが、りんちゃんの自己評価の低さからきた「黒くなる」を乗り越えるキーワードなんだよな。

 

まったく、おまえは他人の罪なら許せてしまえるんだな…

49時間目(7巻)より、青木先生

文脈:隠れて嫌がらせした相手が見つかったが、りんちゃんはあっさり許す。

コメント:りんちゃんの抱える課題にはっきり気づき始めた先生。

 

…「大人」とは、「与える側にまわる者」だ。

64時間目(9巻)より、青木先生

文脈:動揺するレイジに対して。

コメント:青木先生、変わったね…。そしてこれがもう少し後で生きてくるんだよな。。

六年生

できるわ。感情をオフにすればひどい事だって…。でも、もうしたくない。人を傷つけたら、壊れるのは自分よ。

70時間目(10巻)より、りんちゃん

文脈:「黒くなる」についてりんちゃんの口から解説。

コメント:他人を傷つけることはもうしない宣言。じゃあ、自分を犠牲にすることについては…? がクライマックスに来るんだな。

 

ああ、そうか…色んな人の「昔」が「今」の子供なんだ。タイムマシンがなくても、「キミは悪くない」って言えるんだ。

70時間目(10巻)より、青木先生

文脈:タイムマシンで昔のりんちゃんを助けたいと思ったけど。

コメント:青木先生が境地に至った瞬間。

 

我々はただきっかけになればいい。それが教師の存在意義よ。

72時間目(11巻)より、白井先生

文脈:生徒もいずれ先生のこと忘れるんだろうなという話。

コメント:白ちゃん、結構名言が多い。

 

もっと苦しめばいい。痛みを知る者だけが、その人を救うことができるわ。

75時間目(11巻)より、白井先生

文脈:もがきながら成長してきた青木先生について。

コメント:前項同文。

 

僕みたいな人間でも、ほんの一瞬、誰かの役に立つ事もあるんだな。

76時間目(11巻)より、レイジ

文脈:設立に協力した学童の完成形を見て。

コメント:レイジも変わっていく。

 

教員になって知った。子供でも本能的に自分より小さい者を守ろうとする。誰に与えられなくても、人間は最初から、与えることができるんだ――

78時間目(11巻)より、白井先生

文脈:与えられずに育ったコンプレックスの克服シーン。

コメント:「大人とは与える側にまわる者」からの伏線回収、お見事です。

 

「この後、会議があるんだ…悪いな」

「わかったわ」

「お母さんに電話しとくから」

79時間目(12巻)より、青木先生とりんちゃん

 

忘れても覚えてる。消えても無くならない。離れてもそばにいる。

そろそろ遺品整理をしたほうがいいかもしれない。

今なら、きっと大丈夫だから――

80時間目(12巻)より、レイジ

文脈:記憶が薄れる亡くなった秋さんについて。

コメント:ようやくこの二人が健全な家族関係に至った…

 

…もし、双ツ橋小が小中一貫校だったら、あと3年、お前を見てられるのにな。

82時間目(巻)より、青木先生

文脈:6年になってようやく黒ちゃん向けの勉強法を見つけた。

コメント:なんやこの人たらし…

 

不思議ね。あの頃と同じ放課後の音楽室で子供達が歌ってる。なのに、そこで歌ってた自分が今は先生で、子供達の歌を聞いている。

人はみんなこんなふうに、次の人にバトンタッチしながら生きていくのね。

私は、この学校の卒業生よ。

83時間目(12巻)より、宝院先生

文脈:むかしはりんちゃんのように先生が好きだったという宝院先生。

コメント:肥満と当て馬で尺を使ったのが勿体ないぐらい、深みのある、良い先生だよなぁ。

 

「わたしは先生の一部になれた…?」

「お前みたいな生徒、死ぬまで教師やっても、もういないよ。九重がオレを「先生」にしたんだ。ありがとうな」

84時間目(12巻)より、りんちゃんと青木先生

文脈:卒業、別れの近い二人。

コメント:二人はもちろん、多くの先生と生徒が一緒に成長した4年間だったのがいいよね…

 

人が誰を好きでいようと自由で、宝院先生も誰も悪くなんかありません!!

85時間目(12巻)より、青木先生

文脈:長くなるので前後も読んでから、一連の演説全部読んで。

コメント:青木先生無双。

 

その時は…お願い。私の子を助けて…!

88時間目(13巻)より、白井先生

文脈:親になる不安を抱える白井先生から信頼できる同僚、宝院先生への言葉。

コメント:白井先生がこうやって人を頼れるようになったのが尊い。利用するされる云々の立場から始まってたので。。

 

先生の言う通りだった。自分が愛されてると知ったら、もう黒くはなれないわ。

89時間目(巻)より、りんちゃん

コメント:やっと……。ほんとはこれで終わろうかと思ってた。でもここからもすごいんだ。

 

レイジとの電話から卒業式おわりまで

全文書き出すことになるからやめた。

二〇一四年

最後に通知表をもらうのは我々よ。

92時間目(13巻)より、校長

文脈:転勤先の学校まで青木先生を訪ねてきた人を見て。

コメント:え、最後の最後にとつぜんこんなモブ先生が名言やっちゃうの。

最後のほう、書くことが多すぎて適当になった。